
海に浮かぶ島影が幾重にも重なり、変化に富んだ風景を見せるしまなみ海道。そのしまなみ海道近くの島にあるNさま邸は、6.4kWものソーラーを備えたドマーニです。昔ながらの瓦屋根の家が多い島で、最先端の住まいを実現したNさまご夫妻にお話を伺いました。
◎ドマーニ
■延べ床面積164.77m2
■太陽光発電6.4kw
■ウォームファクトリー
■エアファクトリー
■IHクッキングヒーター
■エコキュート
■エアコン
背後はみかん山。2階からは海が見えるNさま邸。三角屋根にこだわり、ドマーニを選びました。
「家族だんらんは畳の上で」という想いから、畳コーナーを設けました。家族みんなでホームシアターやゲームを楽しむことも。
ドマーニの小屋裏空間を活かしたコンファティック。主寝室からは階段で、子ども部屋からはハシゴでアプローチできます。
←コンファティックの窓から見える海の風景は、まるで映画のよう。てるてる坊主は棟上げの日に大活躍しました。
Nさまが島に赴任してきたのは今から22年前。長く社宅や借家住まいが続いたのですが、3年前「島に家を建てよう!」と一大決心し、さっそくフェリーと高速道路を使って四国側の住宅展示場へ足を運びました。そこで奥さまの夢だったソーラー住宅をかなえてくれるメーカーを探したのですが、積極的な説明があったのはハイムだけ。さらに「土地を持っていない」と告げると、他社からはその後の連絡もなかったそうです。
「でもハイムの営業さんだけが6,000円以上の橋代やフェリー代をかけて、ウチまで来てくれたんです。遠くて通うのも大変なのに、"いっしょに理想の家を建てましょう!"と言ってくださって、本当に助かりました」
こうして家はハイムで建てることに決めたものの、同時進行していた島での土地探しに苦労しました。
「それまでは土地を手放す方が少なく、他所者には売りたくないという気風がまだ残っていて。結局、島の不動産屋さんが持ってきてくださった物件で農地だったものを転用することになりました。その時、近所の方々が土地を探しているのが私たちだと知って『ぜひ買って家を建てなさい』と薦めてくださったのがとても嬉しかったです。ようやく本当に島の人間として受け入れてもらえた気がして。」
HPを見ながら、家づくりを振り返るNさまご夫妻。HPには、施工当時の写真が満載です。
裏のみかん畑から見たNさま邸。シックな色合いの外壁タイル、家のフォルムもシンプルで、島の景観とも違和感がありません。
ご主人の趣味はホームシアター。テレビ、DVDレコーダー2台、LDプレーヤー、アンプなどの接続のために、裏側に室内扉を設けました。
クリアしなければならない難題は、ほかにもありました。実はNさまの土地はみかん山の中腹にあり、ハイムのユニットを運び込むには微妙な道幅だったのです。
「営業さんが道幅を測って2.8m以上あるから大丈夫、と。でも、問題は小さな橋をトラックが渡れるかどうか。橋の両側にガードレールがあったのですが、片側を外し、鉄板を敷いて橋の幅を広げ、ようやく渡ることができました。もちろんガードレールを外すなんて前例がありませんから、役所の許可を取るのに営業さんが随分苦労されました」
工事がはじまると、Nさまご夫妻にとっても島の人々にとっても初めて目にすることばかり。ユニットはハイムの岡山工場で組み立てられ、本州から因島経由でNさまが住む島に移送されたのですが、フェリーを1台貸し切る必要がありました。フェリーから積み下ろされたユニットは一時的に港に仮置きされ、「あれはなに?」「ビルでも建つのか?」と、ひとしきり島の人々に話題を提供。そして棟上げの日、トラックのピストン輸送でNさまの土地へ運ばれ、見事その日のうちに屋根まで建ちあがりました。
「翌日通りかかった方が"昨日までなにもなかったのに!"と驚いておられました。このあたりは造船関係の方も多いんですが、ハイムのユニットを見て、"これは工期が早いぞ"とおっしゃっていましたね」
そんなユニークな家づくりの様子は、
HP「島のプチ太陽光発電所」にも詳しく紹介されています。
2階のミセスルームは奥さまの趣味の空間。洋裁道具が整然と収納されており、腕もプロ級です。
Nさまご夫妻がハイムにこだわられた理由のひとつがウォームファクトリー。心臓に持病をお持ちの奥さまが寒いと体調を崩されるため、家全体に温度差のない、からだにやさしい暖房を探しておられました。
「最初にウォームファクトリーの話を聞いてから、絶対採用したいと思っていました。もう暖かさの"質"が違いますね。建ててから2年たちますが、本当に暖かくて快適です」
特に劇的に変化したのがバスタイム。以前は寒くてつらい時間でしたが、今は"お風呂天国"。洗面所も浴室も床からぽかぽかと暖かいのでゆっくり着替えができ、「ヒヤッ」とすることがありません。奥さまは半身浴、ご主人はジェットバスと、思い思いに楽しんでいます。
南向きの屋根全面にビルトインされたソーラーパネル。「ピカピカしたジャパンブルーのパネルがあこがれでした」
光熱費ナビで発電実績を確認。奇しくも、取材前日に過去最大の発電量を記録していました。
奥さまが太陽光発電を知ったのは、今から10年ほど前。青く輝くパネルが心に残り、「将来家を建てることがあったら絶対載せよう」と思い続けてきました。
「もちろん環境にもやさしいし、化石燃料を燃やすより絶対いいと思っていました。ウォームファクトリーを使うので光熱費ゼロはムリだと思っていましたが、今月計算してみたらゼロになってたんですよ」
2009年のNさま邸の年間光熱費はわずか7000円。これに売電代が2倍になる新買い取り制度の効果が加わるため、2010年度は大きくプラス収支になりそうです。
「ウォームファクトリーを"最大"レベルで使い続け、冬じゅう寒さ知らずだったのに、光熱費もプラス。もうハイム以前の生活には戻れませんね」




